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コーンビーニ人間!あらわるあらわるー!(ネタバレちょっとしたかも)

芥川賞受賞で話題のコンビニ人間を読みました。

 パワーが凄い。作者の伝えたいことが渾身の力でこめられてて、刺さりまクリスティーでした。読み終わる頃にはHPが10/100ぐらいになってた。

基本的に共感しちゃダメ系の主人公なのですが、唯一、あ、わかるかも。ってなったところが、主人公が「私は全部どうでも良いと思っている。だから、指示があれば従うよ。」みたいなことを言うんですよね。しかも、全部ってのが本当に全部なの。人としてのあり方とかそういうところまで。でも、わからなくはないなと、思ってしまってね。

仕事は頑張るのが当然だという考え方(というか、頑張るのが立派みたいな考え方)とか、友達とは仲良くしたほうが良いという考え方とか、部屋は綺麗なほうが良いという考え方とか、美味しいもの食べるほうがまずいものを食べるよりも良いことだという考え方とか、目が悪かったらメガネをかけるべきという考え方とか、そういうのが全部どうでもよくなる時があって。

仕事サボっても悪くないし、友達とは喧嘩してもそのやり取りが楽しいのかもしれないし、部屋が汚いと落ち着く人もいるし、不味いものを食べて不味いって思うことに喜びを見出す人もいるだろうし、目が悪くてもメガネをかけると死ぬ病(メガネ病)とかにかかってるかもしれないじゃん?

そういうふうになった時に、あ、違うよねって思わせるのが世間の目という名の「指示」なわけで、みんながそう言うならまあ、合わせるよ。ってなるんだよね。

たまに心の底では納得できないこともあるけど。

そんな経験、人って多かれ少なかれあると思うんだけど、それらの経験が少しづつストレスを蓄積させていって、そのうち大爆発する…前にこの小説を読めば、主人公が爆発してくれてます。

読みやすくて、読み始めてからはスラスラーと読めました。最近本読んでない人にも、読書初めのキッカケとしてもお勧めできます。